アスペルガー症候群とは
アスペルガー症候群の子どもは、対人関係をうまく築きづらいなど自閉症の特性をもちながらも、言葉の発達の遅れが目立たないのが特徴で知的な遅れもないことから、幼少期の診断では発達の遅れを指摘されないのが普通です。
人とのかかわり方にも違いがある
孤立型
人への興味が薄く、かかわりを求めない。一人でいることを好む。
受動型
自分からかかわろうとしないが、求められれば応じる。応じたくなくても「いや」と言えないので、ストレスを抱えやすい。
積極的型
だれにでも積極的にかかわろうとするが、自分がかかわりたいときにだけ話しかけるなど、一方的になりがち。
主な特性と行動
相手の考えていることが読み取りにくい
・人の表情や口調、しぐさ(ジェスチャー)といった言葉以外の表現を理解することが苦手。
話し方が一方的になりがち
・相手の話を聞かず、言いたいことを一方的にしゃべる。相手がコメントをさし挟むタイミングが難しいことも。表現はとても難しい言い回しだったり、専門的な内容であったりする。
新しい場所や急な変更は苦手
・ものごとを覚えたり、決まりを守ったりするのが得意な一方、急な変更に柔軟に対応することが苦手。
こだわりが強い
・特定のことを極めて強い関心をもっていたり、日課など、こうしなければならないと決めたことは徹底的に守り、融通がきかない。
思った通りのことを発言してしまう。
「太ったね」「にきびがあるよ」「白髪がある」など、相手の気持ちや状況を考慮せず、感じたままの「本当のこと」を言ってしまう。
言葉を字義通りに受け取る(比喩や冗談がわからない)
・冗談や皮肉、あえて言葉には出さない部分のニュアンスがわからない。例えば、時間があるかを聞くために「今、大丈夫ですか?」と問いかけた場合、状況をくみ取れず「はい、健康です」といった答えが返ってくることも。
※DSM-5の判断基準では自閉症スペクトラムとされていますが、「アスペルガー症候群」の診断名
が定着し通りもよいと思われる事から「アスペルガー症候群」を使用しています。
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